プロフィール
藤林 聚香(ふじばやし・じゅこう)
1973年 京都府生
「文字を書く」ことは日常的なことですが、「書道をする」ことは非日常的だと思います。私は三歳からその「書道」をしてきましたが、すでに「日常」の一部となりました。私の作品は書と対峙する「日常」の中からヒントを得ることがあります。
ある日作品創りに悩んでいた折、街路樹の美しさに心を奪われたことがありました。なぜこんなにも私の心を魅了するのかと。
その答えは、「骨格」にありました。空に向かって力強く伸びていく枝。その枝から見える美しい空、そのバランスに心を奪われていました。
書の作品も同様です。文字が持っている本来の美を線で表現するには、力強く、そしてしなやかな「骨」を、また白と黒しかない世界の、余白の美。それらを表現することではないかと思います。
そのような日常の中から、ほんの一瞬を切り取った作品たちです。
お手元にそっと置いていただければ幸いです。
・日展作家
・読売書法会理事
・日本書芸院 一科審査員
・魁星作家
